• Rising-02
• 2007
• 弥彦神社境内

新潟県西蒲原郡弥彦村にある弥彦神社を舞台に展開された野外美術展に向けて、
水を噴霧し虹を作る背負子型の装置を制作。調査を行う中で御神体である大神様にまつわる神話に出会う。その神話とは、

弥彦大神が山中の巡視中に夕立ちに遭い、庵を探している最中にウドの新芽に目をつつかれ目をつぶしてしまった。
この事で怒った大神様は雷神とウドを呼び出し、雷神に「二度と弥彦山に夕立ちを降らせない」と誓わせ、
ウドには「 弥彦山では永久に繁茂しない」 と誓わせ、それ以来弥彦山には夕立ちが少なくなった。

というものである。
この話が本当であれば、大神様は自身の過失で雷神を怒ってしまった事を後悔し、永い間仲直りの機会を探っていたかもしれない。
もし、弥彦山に人工的に雨を降らせる事で虹が架かったなら、大神様も心解き雷様と仲直りをしてくれるのではないか？
このような考えのもと、作品を背負って弥彦山（標高638M）を登り、山頂にある奥宮で水を噴霧して虹を作るというパフォーマンスを行った。
無事登頂し奥宮で虹を作る事に成功した。

Acknowledgement：大桃洋三、高井佑輔

• Rising-01
• 2008
• 弥彦神社境内

前作のコンセプトを引き継ぎ、ウドの仲直りも視野に入れプロジェクトを再開した。
頭を丸め、山麓にある弥彦神社で水を汲み、再び山頂を目指す。
山頂には無事たどり着いたが、突然の霧でやむなく計画を断念する。
行動のすべては動画で記録され、展覧会で公開された。
神々の「仲直り」を目指し、計画は現在も継続中である。

Acknowledgement：大桃洋三、木竜大介、高井佑輔、高橋麻里、竹田ゆかり、中村哲哉